鑑賞後の感想は人それぞれ、映画『MEN 同じ顔の男たち』を観た

洗濯などの家事をサクッと済ませ、奥さまと自転車に乗ってTジョイ久留米へ。A24製作のホラーで、『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督の新作『MEN 同じ顔の男たち』を観に行く。

映像表現は美しくもトラウマ級にエグい。ただ、思ってたより展開が単純な印象で、そこでオチつけて終劇ですかって感じ。不穏な雰囲気が満載ですどけどね。あと、物語の起点として、リンゴや鹿の死体が使われているんだけど、その演出がちょいとあざとかったかなぁ。

あと、日本版のサブタイトルとポスターのコピーはいかがなものか。『MEN』だけじゃあ、映画の仕掛けに気づかないと思ったのだろうし、それに追い打ちをかけるようなコビーの一文は情報過剰。

鑑賞後、奥さまが憤慨してて、聞けば、もっと大きなどんでん返しと、真相の説明があると思ったらしい。この作品、たしかに説明的な台詞ほとんどなかったけど、そんなに足りなかったかしら?

あんまり言うとケンカになるので、ふんふんと聞いていたけど、同じ映画を観ているのに、こんなに反応が違うのって面白い。

ガーランド監督が本作に関するインタビューで、

物語の体験とは、物語の送り手と受け手の間のフィフティ・フィフティの関係性によって生まれるものだからです。受け手は、自分がただ物語を享受しているだけだと思いがちですが、実際は送り手と対等なパートナーとして、自身の視点から物語の50%を補完しています。だから同じ本一つとっても、人によって登場人物の行動に対する意見が分かれたりするんです

「GINZA」公式ウェブサイトより

と語っていますしね。

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