連載が終わっていない恋愛漫画のドラマ化は難しい

最近、恋愛漫画のドラマ化は増えるばかりで、いろんなタイプがいろんな時間帯で放送されている。その中には、まだ原作が連載中のものもあり、ドラマが追い抜いて先に最終回を迎えることも珍しくない。

原作とドラマは別物だと割り切れればいいけど、最近は原作の作家さんがTwitterで感想を投稿するなど、宣伝というより、ご本人も愉しんだりしてて、その様子を見ていると、原作ファンとしては割り切りづらい。

今期放送中の「婚姻届に判を捺しただけですが」も、現在7巻まで連載中で、今夜放送の第6話は3巻あたりまで進んでいる。残すところ、あと4話だと思うけど、このまま原作に沿って展開したら、尻切れトンボどころか、空中分解して終わりそうで怖い。

ドラマだけ見ている人にはネタバレになるけど、原作は今後、新キャラの投入によって、主人公の明葉と柊の関係はさらに掻き回されてしまう。次週に登場する、美晴に瓜二つのインフルエンサーの香菜はいいとして、その先はドラマオリジナルの着地の仕方を考えたほうがいいんじゃないだろうか。

原作ファンとしては、ふんわりと軟着陸させ、その先は視聴者の想像に任せてもらっても構わないけど、ドラマだけで見ている人は納得しない。なかなか塩梅に悩むところだ。できることなら、ドラマなりの明葉と柊の“夫婦とは何か”を見せて欲しいんですけどね。