伊藤沙莉という女優の素晴らしさよ
今期のドラマは新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影ができず、放送開始を延期しているものが多い。
そんな中、既に撮影が終わっていて、予定通り放送を開始し、最終回まで完走できるらしいのが、NHKで土曜日深夜に放送されている『いいね！光源氏くん』だ。
令和の時代にタイムスリップした、平安の世の美男子、光源氏が、地味目でこじらせ系のOL、沙織の部屋に居候して……、というお話で、これが面白くてたまらない。
光源氏役の千葉雄大さんの、すっとぼけたような雅な演技も素晴らしいのだけど、特筆なのが沙織役の伊藤沙莉さんだ。以前から達者な役者さんだと思っていて、最近ではNHKのアニメ『映像研には手を出すな』で、声優としても当たり役を得て、その才能を発揮されていた。
今夜の第4話では、突然、消えてしまった光源氏を恋しく思う乙女心と、理不尽な平安人（びと）への憤慨が、彼女によってコミカルかつ可愛らしく表現されていて、大笑いしつつ、ほっこりしてしまった。
更に素晴らしいのが、女優さんに使うのは失礼な言葉かもしれないけど、躊躇ない顔芸だろう。鼻の穴をフンガと広げて驚くシーンなど、まったくもってアッパレ。ますます、好きになってしまいました。
