酒場によって“孤独”はそれぞれ

奥様の実家から届いた桃が、猛暑のせいで早く傷んでしまいそうなんで、おすそ分けすべく、作業を終えてから小頭町方面の角打ちへ。お店のお姉さんには、いろいろと地域(学区)について教えてもらっているし、お店のイベントなんかにも呼んでもらってますしね。顔なじみのお客さんと世間話しつつ、ゆうゆると缶ビールを1本と芋焼酎の水割りを数杯。帰り際に見かけない若者が入ってきたけど、新規の常連さんかしらん。
人通りが多いところにはないけど、なぜか、ふらっと人が入ってくる。そんで、お姉さんのおかげで、それぞれが好みの距離感でいられるのが、良いんですよね。お客さんと会話することもあるけど、ときには孤独を心地よく愉しむことができる。

帰る途中、ついでにバスセンターの立ち飲み屋に寄って、お酒を2杯とコロッケ。お店のお姉さんとバイトのベトナム人の若者たちの、絶妙に頑張らない客あしらいが心地よく、常連さんが楽しそうに飲んでいるを眺めながら、ぬる燗をすすった。
誰とも会話するどころか、目も合わさないから、物理的には孤独なんだろうけど、寂しくは感じない。若干の殺伐とした空気感がいいんだろうな。

晩飯後、念のために飲みに出てみる。行きつけの焼き鳥屋は定休日なので、一番街の路地の立ち飲み屋へ。遅い時間に行くのはあまりなかったせいか、お客さんで溢れている、にぎやかな雰囲気に驚く。どこのテーブルの客たちも楽しそうで、盛り上がっていいて、「そうだねえ、友だちとワイワイやるのか、いいもんだね」なんて思いながら、黒ホッピーをグビリ。
日本酒のイベントをやっていたせいか、店主が半端に残ったからと、珍しいお酒を馳走してくれた。もしかしたら、気をつかわせてしまったかしらん。いつも一人なんで、慣れてたもんだと思っていたけど、暇な時間帯じゃなくて、流行っているとき行ったので、浮いて見えてたりしてね。いや、考えすぎか……

久留米にはつるんで飲む友人はいないので、一人で飲みに出るのだけど、まあ、店によって“孤独”の感じ方が違って、愉しくもあるのです。


本日の作業はお盆進行用のイレギュラー分を2本とレギュラー分を1本分仕上げて納品。金曜日までがスパート期間だ。