応援して、諦めかけて、やっぱり信じて…、そんな繰り返しだった

昨日の仕事の大ポカをカバーするため、朝からニュースサイトの原稿書き。ちょうど紙媒体の仕事の谷間で助かった。作業中に来週分の発注が来ていて、今度はミスがないよう、しっかりチェック。
原稿を相撲中継が始まる3時前に仕上げて納品し、スーパー「ゆめマート」へ夕餉用の食材と惣菜を買いに行く。


大相撲初場所稀勢の里逸ノ城を寄り切りで下し、白鵬と貴ノ岩の取り組みを待つ。
明日の取り組みで優勝が決まるだろうと思いつつも、どこかで、今日で楽になりたいって気持ちもあった。今まで、ずーーーーーーっと最終盤にコケていたから。
そして、遂に結びの一番。場内も僕と一緒に緊張しているようで、それまで歓声で溢れかえっていたのに、時間いっぱいになり行司の軍配が返ると、スーッと静寂がおとずれる。さすが、両国のお客さんは分かっている。
取り組みは立ち会いから貴ノ岩が押し、土俵際でも白鵬が我慢できずに寄り切り。なんとなんと、本当に十四日目で稀勢の里の優勝が決まってしまった。
いやはや、本当に長かった。応援して、ガッカリして、いやいや次こそと信じて、ってことの繰り返しだった。もう、強さの峠を超えてしまったんだよ、なんて心折れて諦めようとしたこともあった。でも、それ以上に稀勢の里本人が何度も心折れそうになっていたのだろう。
いったい、どうやって、まわりからの期待や自らの不甲斐なさからくるストレスと戦い、どうやって気力を維持していたのだろう。いつかは稀勢の里が語ってくれることはあるのかな。


優勝決定後、下北沢の友達から電話がかかってきて、代わる代わる喜びを分かち合った。下北沢の酒場でグラスを交わしながら、何度、稀勢の里について語ったことだろう。本当にありがたい友達に恵まれていると思う。


晩飯後、奥さまと録画した相撲中継をもう1回見て(奥さまには結果を言えないので、それまでムズムズしていた)、一緒に優勝を驚き、喜んだ。彼女は琴欧洲が優勝したあたりに初めて両国へ連れて行って、意外なほどに相撲にハマってしまっていた。