落語と相撲と春待ち風

スーパーの朝市で食材の買い出しして、奥さまと昼ご飯を食べたら、西鉄で天神へ。駅ビルの雑貨屋で炭酸水製造器用のガスシリンダーを購入して、イムズホールで行われる柳家喬太郎さんの独演会へ。

前座さんが登場するかと思いきや、なんと、あらわれたのは喬太郎さんご本人。随分と老けた若手として、「まんじゅうこわい」を一席。落語好きじゃなくても知っている噺を、立体的に構築されていて恐れいった。
お次は登場したのは講談師の 一龍斎貞寿さん。イムズ寄席に講談師が上がるのは初めてなんだそうで、時節柄に合わせた相撲話「夫婦餅」で盛り上げてくれました。

さて、これからが独演会の本番。「愛宕山」からの休憩を挟んで、小泉八雲の怪談作品を落語化した「梅津忠兵衛」と、ウルトラマン要素は思っていたより薄めでしたが、押し引きが絶妙な話芸を愉しみましたよ。

落語のあとは駅の反対側に出て、立ち飲みの「角屋」へ。こちらの店内のテレビで大相撲中継を観るって作戦です。連休中なのと競艇場でレースがあったせいなのか、16時過ぎの店内は激混み。地下で座って飲もうと思っていたのですが、1階のテレビが大相撲、地下が高校野球と棲み分けられていて、ではではと1階で立ち飲むことに。煙草の煙がモクモクで、ちょいと辟易としましたが、出口に近くて空気の流れがあるスペースを確保。大関戦になる頃には、まわりのお客さんも温まってきてて、変化した豪栄道は駄目だ、稀勢の里は落ち着いている、琴奨菊は危なかった、などと盛り上がりました。

店を出ると、日が暮れる直前の天神の街には、お彼岸の微妙な気候ならではの、ちょいと肌寒い風が吹いていて、また花粉を大量に浴びてしまったかな、なんて怯えながら久留米へと家路を急いだのでした。



アテはキビナゴを揚げたやつ、湯豆腐、おでん


1時間以上の長丁場なので、麦焼酎の小瓶をお湯で割って、チビチビやりながらテレビ観戦