僕は映画をこんなに好きだったっけ? というお話と後悔のお話

作業を開始する前に散歩ついでに石橋文化センター内の図書館へ。到着すると入口の前で数人が待っているご様子。どうやら開館時間前に来てしまったみたい。っていうか、開館が10時だって知らなかった。
開館すると係員の女性がお迎えの挨拶をすべく立っていて、恐縮しながら入館して、返却、お目当ての新書を借りた。この図書館はセンサーを使った機械で自分で貸出手続きができるから楽でいいね。

ドラッグストアとスーパーに寄ってから帰宅すると、ニュースサイトの原稿書き。旬が短そうな記事だから、確定申告の作業を中断して書いた。

夕方、再推敲して原稿を納品すると、駅ビルの書店へ集英社の言論誌『kotoba(コトバ)』第23号「映画と本の意外な関係」を買いに行く。ついでに『映画秘宝』の『ヘイトフル・エイト』関係記事や『マジカル・ガール』のカルロス・ベルムト監督のインタビューを立ち読み。フムフムと読みながら、ふと、自分ってなんか凄く映画が好きっぽいな。あれれ? って気分になった。そりゃね、映画は観てる方だと思いますよ。でもね、20代後半から40歳になる頃まで、特に30歳前後の頃はポッカリ穴が空いたみたいに観てなかった。学生の頃はオールナイトとか二番館の上映を情報誌『シティロード』をチェックして観にいっていた。卒業して、神保町の書店のバイトしてた頃は、常連客だった作家さんから、余った試写会のチケットをいただいて、新橋や東銀座の試写会室に通っていた。
そんで、四谷三丁目の出版社に就職してから変わった。なんかね、忙しく働いていることが正義、みたいに、他のことを犠牲にしてしまっていた。働くか酒飲んでるかしかなかった生活だった。仕事と下北沢のBARに依存した人間だった。
振り返ってみると、インプット不足な約10年だった。もっと、映画を観たり、本を読んだり、海外旅行しとけばよかったと後悔している。
雑誌を作る仕事を続けていたのに、インプットすることに気を使わなかったから、気がつけばスッカラカンな人間になっていた。
もうね、間に合わないんですけどね、アウトプットする人間として、インプットを大事にしていきたいと思ってます。
なにしろ、映画は面白いし、読み応えのある書籍や雑誌は山ほどあるし、時間が足りないくらい。もちろん、体調維持も大事なんで、運動もそこそこにやっておかないとですが。


kotoba2016年春号

kotoba2016年春号

表紙に「四方田犬彦 ゴダール書物の引用」ってあったら、手を伸ばさずにいられないよなあ。あと、大森望さんの「ディック・ワールドを体感せよ」も面白かった。