思いもよらぬ絵画との邂逅に感激
スーパーの朝イチで食材を買い出ししたら、西鉄で天神へ。ビックカメラでデスクトップPCやSIMフリーのスマフォの実機を触ったり、寿司屋で昼飯を食べてから、バスに乗って福岡市美術館の「モネ展」へ。
僕がイメージしていた睡蓮とは、まったく違った色彩の作品があって、そのインパクトに驚いた。晩年に描かれた、濃厚な赤と余白のような白の使い方は、これも印象派って括っていいのかなって思うほど、作風が変貌している。白内障の影響があるのかもしれないけど、近距離では十分な視力があったらしんだよなあ。視力というより、内面に変化があったんじゃないかって、想像してしまう。
せっかく来たのだからと、常設展示室も覗いてみたら、近現代美術室の「TRACES|轍 ―近現代美術コレクション形成のあゆみをたどる」が面白くて、見応えあった。特に藤野一友の「抽象的な籠」があったのには驚いた。この作品は1964年作なんだけど、その後、今はなきサンリオ文庫のフリップ・K・ディック作品『ヴァリス』の表紙に使われたんで、インパクトが強く残っている。まさか、そのオリジナルと出会えるなんて、いやー、感激。
それどころか、少作品室では「藤野一友展」までやっていて、『ヴァリス』三部作のうちの、他の2点もオリジナルが展示されていた。おまけに、アイデアメモや鉛筆による下書きなど、遺族によって寄贈された貴重な作品や資料まで観ることができた。
もーねー、これらに出会えただけでも、今日は来たかいがあったってもんですよ。
少作品室は4月10日まで、近現代美術室はリニューアル工事に伴って閉館する8月末までやっているから、もう1回観に行こうかな。
検索したら創元推理文庫で再発行されてる作品の表紙も同じ「抽象的な籠」が使われてたけど、これまた品切れ。ハヤカワ文庫の新訳版は別の表紙になってた。
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