初夏に散る
雲間にチラリと青空が見えたかと思ったら、大粒の雨が落ちてきたり、不安定な空模様のなか、自転車で久留米球場へ。末弟の長男の学校が夏の高校野球の予選に出ているので応援に行く。
中盤まで両チームが決め手にかけてゼロが並んでいたが、8回の表に一塁手のエラーをキッカケに相手チームが2点先取。その裏にはノーアウトで一、二塁になり、四番バッターの代打に出てきたのが甥だった。バックネット裏から眺める彼の姿は、下半身が逞しく、なかなか豪快なバッティングフォームで、見事なセンター返しでヒットを打った。
このまま一気に逆転するかと思いきや、そこから一打が出ずに無得点。九回表は甥がそのまま守備に残り一塁へ。ランナーを出したものの、無得点で抑え、九回裏の逆転を祈ったが、残念ながら三者凡退。甥の夏は一回戦で終わってしまった。
試合後、球場の外で弟を見つけて声をかける。甥が先発メンバーで出ていなかったことを訊くと、脚を故障していて、監督が大事を取っていたらしい。本来ならセカンドで四番バッターだったらしい。たしかに、先発してた四番バッターより、打てるオーラがあったもんな。あと、相手チームは練習試合で20対いくつかで馬鹿負けしていた相手だったのに、本場で接戦に持ち込めたので、上出来だったらしい。ま、負けたら一緒なんだけどね。
甥とはいえ、肉親が出ている試合って、プロ野球観戦とは違った緊張感があって面白かった。父親である弟なら、なおさらなんだろうなあ。