訃報、そして、素晴らしい野外ライブ体験に感謝

高橋幸宏さんが亡くなった。昨年後半から、いったい何人の訃報で胸を痛めているのだろう。

サディスティック・ミカ・バンドは知っていたけど、当時の僕はガキンチョで、バンドのメンバーまで興味が持てず、そこに幸宏さんがいたことは知らなかった。

その名前を知ったのはYMOで、地方で暮らすロック少年には「なんかいけ好かない奴らが持ち上げている音楽」などと、斜めから見ていた。でも、ラジオやテレビの刷り込みは大したもので、『ライディーン』はもちろん知っているし、のちにMartin Dennyの曲のカバーだと知った『ファイアークラッカー』は、今聴いても心躍る。

そして、今でも幸宏さんの記憶として深く残っているのは、inter FMの番組もあったけど、なによりも、夢の島公園陸上競技場で開催されていた、「WORLD HAPPINESS」の企画、出演されていたこと。僕は第2回の2009年から観に行っていて、世田谷を離れる2014年まで毎年の夏の楽しみにしていた。

お目当てのミュージシャンを生で観られる喜びはもちろん、あの場でなければ見られなかった、未知のミュージシャンも多く、コトリンゴ星野源salyu×salyu、レキシとか、今となっては貴重なライブ体験になっている。

もちろん、YMOのパフォーマンスを野外ステージで生で観られた感動はひとしお。すっかり日が暮れた会場で、大音響で聴く『ファイアークラッカー』は最高で、いつの間には涙がポロポロ流れていた。

貴重な音楽体験を感謝です。

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