アルバム単位で聴かないとBGMになってしまう
雨の日曜日。昼飯後、原稿を書きながら、Apple Musicがサジェストするプレイリストを聴いていた。数百枚ある僕の手持ちのCDを読み込ませたライブラリや、最近聴いている音楽をAIが参考にしているので、もちろん、お気に入りだったり、ちょっと好きそうな曲が流れる。
ただ、作業をしながら聴き流しているので、それはBGMになってしまい、心に引っかかってこない。そんなもんだと思っていたけど、手持ちのカーペンターズのベスト盤を聴いていて、これにも違和感を覚えた。
そこで、Apple Musicで71年の2ndアルバム「Carpenters」を聴いたみたら、違和感の素が分かった。ベスト盤って、良い曲が次々と流れてくるけど、聴いているうちに、作品ではなくBGM化していたのだ。
そりゃあそうだ、アルバムっていうものは、ミュージシャンが必死に考えて曲を決め、その順番を練りに練って構成しているのだもの。サブスクでおまかせで流れたり、ヒット曲を羅列したベスト盤とは別のものなのだ。とっくに分かっていたことで、つい、楽をして聴きがちだけど、アルバム単位で聴いたほうが耳に残りますね。
ただ、タブレットのApple Musicで聴いていると、アルバムが終わると勝手に他の音楽を流すのは止めて欲しい。1枚分を聴いた余韻を味わう間がなくなってしまうんですよね。iPhoneだとないんだけどなぁ。