1年越しのマーベル映画「ブラック・ウイドウ」と、それから、それから、

朝からギリギリまで原稿を書き進め、電車の時間が来たら西鉄駅に急ぎ、急行に乗って天神へ。早めの昼飯を松屋で済ませ、中洲大洋でスカーレット・ジョハンソンさん主演の映画ブラック・ウイドウ」(原題:Black Widow)を観る。

昨年公開の予定がCOVID-19の影響でズルズルと延期に。ようやく、7月8日にほぼ1年遅れで劇場公開となった。しかし、配給元のディズニーがネット配信を同時に行ったため、日本の大手シネコンが反発。上映する劇場が激減したうえ、IMAX系の巨大なスクリーンで愉しむ機会が奪われた。

まったくもって、シネコン側がアホな判断をしたものだと思う。2時間ちょいの作品を愉しみながら、これをもっと大きなスクリーンで觀られたら、凄い迫力だったんだろうなぁ、なんて、何度も惜しくなったもの。マーベルの映画ファンだったら、ネット配信があっても、ちゃあんと劇場に足を運ぶのにね。

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映画の後は天神でカメラマンの森山大道さんとブルーノート・レコードのコラボTシャツを購入して、バスに乗って福岡市美術館へ。今週末で公開期間が終わる「高畑勲展」を滑り込みセーフで観る。

高畑さんの起点となる(演出助手して参加)1961年公開の「安寿と厨子王丸」から、最後の作品となった「かぐや姫の物語」までの資料をたっぷり鑑賞。

細かく書き込まれた文字資料は、オッサンの目にはかなり厳しかったけど、絵コンテやイメージ画など、そのままアート作品と成立する素晴らしい資料ばかりだった。

僕にとって、映画「太陽の王子 ホルスの大冒険」や「パンダコパンダ」から始まって、テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」、その後、スタジオジブリでの映画など、どれだけ高畑さんの作品が身体に染み込んでいることか。

やはり、觀ておいてよかった、偶然、天神に出かける日が、公開に間に合ってよかった。記念に「パンダコパンダ」のしおりを購入した。

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そして、天神に戻ると、角打ちで軽く喉を潤してから、Livlaboへピーター・バラカンさんの出前DJを観に行く。いつもラジオで聴くトークを、生で觀られるのが愉しい。

ただ、今回は宮古島の与那覇美和さんがゲストで、半分以上の時間が彼女のライブだったため、ちょいと食い足りなかった。もっと、ピーターさんのトークを聴きたかったし、紹介される音楽を愉しみたかった。

そりゃあ、宮古島の民謡には馴染みがあるし、好きだけど、あくまでも与那覇さんはゲストだと思っていたのに、実際はピーターさんが露払いで、与那覇さんがメインだった印象。

トーク中、デイヴィッド・バーンさんのライブ映画「アメリカン・ユートピア」の映像を紹介した流れで、この映画を觀ましたか?という質問に、客の半分も手を上げていないことが不思議だったけど、多くの方が与那覇さんのファンや関係者だったら納得。

あと、驚いたのは、与那覇さんのライブの中盤から、後ろの客席から合いの手の声が聞こえたこと。大相撲だって観戦中は声を出さないルールなのに、それよりも狭いく客密度も高い会場で、合いの手を送ることが許されるって、気の小さい僕はドキドキしてしまった。

ライブを終え、多くのお客さんはイベントの余韻を楽しまれれていたけど、談笑する人々の中にいるのは怖かったし、電車の時間もあったし、僕はそそくさと退場した。本当はもそっとピータさんと同じ空間にいたかったんですけどね。

那覇さんが送ってきたという、宮古島泡盛も飲んでみたかったなぁ。2時間半のイベントで中休みがなかったから、途中で泡盛を紹介されても、飲む機会がなかく、愉しかったけど、なんだがモニョったイベントでした。

それにしても、お愉しみを詰め込みすぎた1日で疲れた。

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