“県内流行地との往来自粛要請”と“聖火リレー実施”の矛盾と、映画「闇はささやく」と
福岡県が今夜、大型連休期間中の5月9日まで、COVID-19感染が急増している福岡市や久留米市などとの往来自粛を要請すると発表した。つまり、母の日まで久留米市を出るなということだ。
これを「感染拡大を抑えるためだもんな」と納得できないのは、久留米市は(今のところ)11日に聖火リレーを公道で実施する予定を変えていないということ。沖縄の名護市や糸満市が1日の聖火リレーを無観客で実施ると決めているのに、だ。
夕方のニュースで、国から緊急事態宣言の発令の話が来たが、知事は飲食店などの営業時間短縮の効果を見極めてから考えると答えたと報じていた。そうですか、連休中の人の動きを抑制するつもりはないってことですか。
飲食店や路上で酒を飲めないようにすれば、感染拡大が抑えられるとでも? 連休中、複数の家族や親戚、友達でBBQするのは大丈夫なの? 店舗ではなく、個人レベルで考えないといけない状況ではないの?
このままだと、昨年同様、母の日に大牟田の実家に行けなそうだ。その2日後に駅前の道路を聖火ランナーが走り、人が集まってくるかもしれないのに。
晩飯後、奥さまとNetflixで映画「闇はささやく」を観る。マンハッタンから小さな町に引っ越した親子が、忌まわしい過去が隠された新居で……、っていう、呪われた家系のホラーかと思ったら、夫に人生を奪われた女たちの物語だった。
女性の結婚による“生きがい”の搾取という問題を織り込むという、これは明らかに、MeToo運動からの流れから作られたものなのだろう。ここ数年、映画界は確実に変わろうとしている。