春ドラマ始まる

今週から春の新ドラマの放送が始まっている。見たのは「珈琲いかがでしょう」「理想の男」「イチケイのカラス」「レンアイ漫画家」「ラブコメの掟」で、今夜は録画したのを後で見るのを我慢できず、ジェーン・スーさん原作の「生きるとか死ぬとか父親とか」をリアルタイムで見てしまった。

偶然なのかわからないけど、なぜかコミック誌を舞台にしたドラマが3本。これまでコメディエンヌをあまり演じてこなかった俳優さんが挑戦している。特に「理想の男」の蓮佛美沙子さんのほんわかしたボケっぷりには癒やされる。

一方、唯一のメインの時間帯放送の「レンアイ漫画家」は、原作のドタバタをラブコメ風にデフォルメしていて、生身の吉岡里帆さんが演じるには痛々しい。いろいろと叩かれる彼女だけど、これは演出と脚本の責任だろう。見てて可哀想になってくる。

んで、「生きるとか死ぬとか父親とか」は“お見事!”の一言。脚本、演出、撮影、キャストのすべてが良い仕事をしている。特に目を見張ったのが田中みな実さんの女性アナウンサーの演技。

そりゃあ、本来の職業なんだから、ってのはあるけど、普段の彼女が出していない爪まで出して、主人公に寄り添うアシスタント役を演じていて、俳優というより、女性アナウンサーとしての能力の高さを見せつけられた。“語る力”の開放した彼女の凄みに震えた。


そういえば、前期のドラマの総括をしていなかった。「俺の家の話」の最終回も素晴らしかったけど、ほかにも「ここは今から倫理です」と「青のSP(スクールポリス)」も良かった。特に「倫理」はもっと見続けたかったですね。俳優の山田裕貴さんの変幻自在の演技におどろかされた2本でもあります。あと、「モコミ」もじんわりと面白かったですね。