しがみつくことと、捨てることと、愛すること、ドラマ「俺の家の話」と映画「ノマドランド」について、

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奥さまが休みの日にしては早起きして、朝飯と洗濯を済ませたら、自転車に乗ってTジョイ久留米へ。フランシス・マクドーマンさん主演の映画『ノマドランド』(原題:Nomadland)を朝イチの回で観る。

企業の破たんと共に、長年住み慣れた住居も失った主人公・ファーンは、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、現代のノマド遊牧民)として、季節労働の現場を渡り歩く、ってお話。

捨て去ることによって、関わり合ってきた人や世界を愛しんでいく。メッセージが映像の力によって、台詞はなくでも胸に染み入っていく。

ふと、思ったのは、昨晩観たドラマ『俺の家の話』の最終回のこと。家族、家にこだわり(あえて言うと、しがみつき)、愛する物語だった。

僕の中で、合わせ鏡のように2作がリンクしていた。しがみつくためには、捨てないといけないことがある。捨てていると、捨てられない、しがみつきたいものに気づく。まったく違う作品なのに、類似したメッセージを受け取ったような気がした。

地味だけど、圧倒される映画です。もっともっと深く感じたくなる。フランシス・マクドーマンさんをはじめ、監督や原作者の言葉を知りたくなってしまいますね。

映画の後は、ゆめタウンで弁当と飲み物を買って、百年公園の桜を見物しながら昼飯。昨年は花見さえも出来なかったから、お花見している家族やカップルを眺めながら桜を愉しめるのが嬉しかった。

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