酔うほどに感じる孤立感と、映画「ブックスマート」について、
角打ちで飲んでも、立ち飲み屋で飲んでも、下北沢の酒場で体験してたような、偶然の意気投合はない。地元を離れて上京した結果だったのか、だから上京したのか、「鶏が先か、卵が先か」みたいな因果性のジレンマだけど、まぁ、どっちもなんだろう。
何度もこうやってボヤいてみても、環境も僕も変わっていはいない。たぶん、これからもずっとそうなんでしょうね。下北沢やFeecleやTwitterでの出会いって、今思えば本当に貴重な機会だったのだろう。
最低限の決め事として、今後も、どんなに酔っていたって、マウンティングだけはするまいと思う。もちろん、知ったかぶりや、相手を頭ごなしに否定したり、こうだと決めつけてフレーム化することも。
晩飯後、奥さまとNetflixで映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」(原題:Booksmart、ガリ勉に近い意)を観る。主役の一人、ビーニー・フェルドスタインさんは馬鹿映画でお馴染みの、ジョナ・ヒルさんの妹さん。
勉強一筋で真面目に生きてきたのに、今まで馬鹿にしていた遊び人の同級生が、自分たちと変わらないレベルの大学や就職先に進むことにショックを受けたモリーとエイミーが、最後のパーティで高校生活を楽しもうとする。
今までの馬鹿青春モノだったら、男と酒と薬に振り回されるのだろうけど、本作はエイミーが同性愛者なので、馬鹿具合にも多様性が出ていて面白かった。
自己とは違う他者を理解することは難しいけど、歓びでもある。怒ったり怒られたり、赦したり赦されたり、そんな他者との関わり合いで、人は成長していくんでしょうね。