緊急事態宣言とモラトリアムファンタジー映画「メランコリック」と、
昨日書いた原稿を仕上げて担当さんに送信し、次の原稿を書こうとしたら、ネタがネット上から来ていた。どんなに深く掘っても見つからず、ペンディングすることに。
代わりに次の原稿の準備を少しやって、AmazonPrimeの100円レンタル期間がもうすぐ切れる映画「メランコリック」をノートPCで観る。
主人公は東大を出たものの、就職など社会的活動をしていないモラトリアム。考えることも、前に進もうとすることもしてこなかった、空っぽな人間。そんな彼が、殺人と遺体処理に使用されている銭湯で働くことになってから物語が動き出す。
作品の紹介文を読んだだけだと、園子温監督や韓国映画風のエグい作風を想像してしまうけど、蓋を開けてみればモラトリアムのファンタジー作品だった。
空っぽな人間が犯罪行為に巻き込まれ、自分なりの手段によって、関わった人たちによって空虚を埋めていく。まるで、銭湯のボイラーのまあるい覗き窓に火を灯すように。
夕方のニュースで緊急事態宣言の対象地域が、首都圏から計11都府県に拡大し、知事からの発出要請がない福岡県も対象に入ったと報じられた。
前回と比べると、なんだか緊張感が薄い。久留米の酒場はどうなるのだろう。もうしばらく、というか、さらに、自宅飲み期間が長くなりそうだ。