夏休みサイクリングと映画『ペパーミント・キャンディー』と

今日はきっちりと休む日。洗濯とルンバの掃除の見守りを終え、念入りにストレッチしたら、奥さまの野暮用ついでに、長門石方面へサイクリングに出る。

空は入道雲モクモクな夏模様。見知らぬ田舎道を走っていると、思わず「最高じゃん」と声に出してしまう。なんというか、オッサンなりの夏の冒険気分ですね。

長門石橋を渡って用事を済ませたら。佐賀県との県境を超え、豆津橋を渡って久留米に戻る。ほぼ1時間のサイクリングだったけど、肌が赤く日焼けしてしまった。

サイクリングの仕上げは小頭公園の石段で、激安スーパーで買った198円のデミハンバーグ弁当と、偽ビール、缶酎ハイで昼飯。お盆のせいか子どもたちがおらず、桜の木の木陰には僕と蝉の声だけ。低予算で贅沢気分ですね。

帰宅すると、シャワーを浴びて、ちょいと昼寝。Amazon Primeイ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディー』(原題:박하사탕)を観る。主人公の男性は民主化した韓国の隠喩で、時間を逆行させながら、彼の人生が描かれる。

民主化によって勝ち得たものはあったけど、その一方で欠損していったものもある。その、戻ってこないものたちへの渇望と悔悟は、カサブタを剥ぐような痛みがあって、胸に響く。

主人公に対して共感はできないけど、共有はできると思う。それは、韓国の人じゃなくても。

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