道路冠水と河川氾濫の危機と「線状降水帯」という見知らぬ気象用語
雨は一日中降り続け、筑後川の水域は氾濫の危険レベルに達しようとしていた。僕が住む地域にも避難指示が出ていたけど、マンションの上層階だし、そのまま自宅で過ごすことに。
実家の母に電話すると、同じ地域で道路が冠水した場所があったものの、実家近辺は大丈夫だったようで、避難することなく部屋にいた。ただ、住宅が水没して一人亡くなったという報道に心が揺さぶられたのか、ちょいと興奮状態になっていて、冷静に行動するよう、何度も電話越しに言い聞かせた。
奥さまは昼ころまで様子を見てからの出社だったけど、西鉄の天神方面行きが運転見合わせになったので、タクシーでJRまで移動し(西鉄バスも運転見合わせ)、在来線で出社しようとしたら、1時間くらい待つらしいので、とりあえず新幹線で博多に向かって行った。仕事に行くだけでも大仕事だ。
今回、気象情報をラジオで聴いていると、耳慣れない「線状降水帯」という気象用語が何度も出てきた。これは、次々と発生した雨雲(積乱雲)が列をなし、組織化した積乱雲によって、数時間に渡ってほぼ同じ場所を通過または、停滞することで作り出される、線状に伸びる強い降水を伴う雨域、といことらしい。
こいつが一過性でなく、同じ地域に粘着して激しい雨を降らせていたらしい。以前からあった用語らしいけど、こんなに注目されたのは初めてなんじゃなかろうか。