マッチョなコメディ映画だと油断してると足元をすくわれる、映画「ファイティン!」を観た

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久しぶりに快晴の日曜日。2月初頭とは思えない春先のような温かさなので、奥さまと石橋文化センターへ散歩。梅まつりは来週からだというに、かなりの本数の梅が開花していて、見ごたえのある梅見物となった。紅梅の濃いめなピンクと、池の白鳥の白が、素敵なコントラストになってましたね。

晩飯後、録画したドラマを観たあと、Amazon Primeで週末100円レンタルしてた韓国映画『ファイティン!』(英題:Champion)を観る。主演は『新感染 ファイナル・エクスプレス』で凄い存在感を放っていたマ・ドンソクさん。

アメリカでアームレスリングチャンピオンを目指していて、現在はクラブの用心棒として生計を立てる男が、生まれ故郷の韓国へ戻って再びアームレスリングの世界に挑むというお話。

マッチョ系のコメディ映画だと油断して観ていたら、生後すぐに韓国からアメリカへ、母親に養子に出されたという設定の輪郭が明らかになってくると、2009年公開の韓国映画『冬の小鳥』の、父親に孤児院に預けられた少女が、親元に戻ることなくフランスの里親に引き取られていった世界と地続きであることに気づき、一気に主人公を取り巻く世界が複雑に絡まって見えてくる。

アメリカ人とも韓国人とも見られことのない、何者でもない主人公の切なさ。映画『パラサイト』を思わせる、一度落ちたら、なかなか這い上がることができない、韓国の格差社会の切なさ、ムキムキの筋肉には主人公の切なさが詰まっていた。

あと、子役たちのチャーミングな演技がも素敵だったし、主人公の妹役のハン・イェリさんなど、女優陣も味わい深かった。

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  • 発売日: 2019/05/29
  • メディア: DVD