またひとつ、久留米の町から書店が消えていく

高校生の頃は、地元の大牟田の書店では物足りず、西鉄電車に乗って久留米へ書店めぐりに来ていて、その中でも、井筒屋の中に入っていた積文館書店は、漫画の単行本が充実していてお気に入りだった。その後、積文館書店はブックセンタークエストに名前を変え、今は西鉄久留米駅内にエマックスに移転して、クエストエマックス久留米店になっている。

そして、約5年前、僕が久留米に引っ越してきたとき、もうひとつの書店として存在していたのが菊竹金文堂六ツ門店で、調べてみると2005年に六ツ門に移転していたらしい。書籍だけでなく、文房具も充実していて、ぶらりと散歩の途中に覗くのには良かったのだけど、商売は芳しくなかったみたいで、昨年、店舗をたたみ、近くの小体な店舗に移転した。

その頃から、僕はネットで注文して書店で受け取る、オンライン書店e-hon」の受取サービスが出来ると知り、久留米の書店には入荷しないような書籍のほか、TBSラジオの特集を組んだ雑誌を購入するため、金文堂六ツ門店を利用するようになった。

しかし、先日、系列店のりーぶるのFBで、金文堂六ツ門店が9月21日で閉店することを知る。それでも、その投稿には「日ノ出町に移転」と書いてあったので、ちょっと遠くなるな、くらいにしか思っていなかったのだけど、今日、注文していた本を引き取りに行ったとき、お店の方に確認すると、店舗としての業務はしないとのこと。

そういえば、日ノ出町金文堂といえば、本社のことで、教科書の特約店として機能しているだけで、普通に本を売っている店舗じゃなかったんですよね。つまり、書店としての移転ではなく、閉店して吸収されるってこと。

今年3月に岩田屋久留米店の新館が閉店したとき、4階に入っていたリブロ久留米店が閉店した。そして、金文堂の閉店ってことで、町の書店は駅ビルのクエストだけになってしまった。あ、ゆめタウン内には紀伊國屋書店が入っているんですけどね、ふらりと行ける町の書店ではないですもんね。

Amazonで便利に本を買える時代ですからね。しょうがないことなんですが、できるだけ書籍はお店で買いたい僕としては、寂しい限りなんです。


本日の作業は素材の内容が予定と違っていて、担当さんと相談して没にすることに。代わりに、他の原稿を月曜日締めで請けることに。