いつか自分が通るかもしれない道が近所のスーパーで透けて見えた

いつものようにスーパー「マルキョウ」の朝市に行き、今週分の食材などをお安くまとめ買い。カリフラワーが安く買えて良かったねー、なんて言いながら、店の外のカート置き場に行ったら、杖をついた老婦人が苦労しながらカートを戻そうとしていた。

あらまあ、大変だなぁ、なんて順番を待っていたのだけど、その足取りが心細く、自転車で通りかかったオジサンも心配そうに見ていた。

朝から一人で買い物に来て、片手にスーパーの袋、もう片方で杖をついて歩くのって、低い段差でも引っかかってしまいそうで、見るからに危なっかしい。

自分で買い物に出ないと、どうしようもない生活環境なのだろうか。独居老人なのか、それとも、彼女よりももっと弱った夫が待っているのだろうか。はたまた、夫は無神経に煙草でもふかしてコタツで待っていたりして。

そういえば、昨年の大晦日。半額になった見切り品のパンをまとめ買いしている老夫婦の姿をスーパーで見かけた。そういう年の越し方もあるのだと、胸が痛くなったけど、僕だって彼らみたいな老後を過ごす可能性がないとはいえない。いや、十分にあるのかも。

健康だって、仕事だって、どう転ぶかわからない。50代になって自身の老いを自覚すると、今後10年、20年の先行きが不安になる。

今できることは、自分の身体と相談しつつ、家族のことを気づかいながら過ごすことかなぁ。