いったい何を観せられているんだという恐怖もある、映画『へレディタリー/継承』を観た

いつもなら奥さまと一緒にスーパーの朝市へ行くところを、僕一人で自転車で出かけ、その間に彼女は身支度と洗濯を部屋干し。それぞれのタスクを済ませたら身支度して、西鉄に乗って天神へ。着いたらキャナルシティまで歩き、ユナイテッド・シネマで映画『へレディタリー/継承』を観る。

ホラー好きな奥さまのリクエストだったのだけど、いつも聴いているTBSラジオまわりでも絶賛されていて、僕も気になっていた作品。いやー、これ、ホラー映画として愉しむには一筋縄ではいきませんよ。

なにかに襲われて撃退するっていう、ホラー映画にありがちなフォーマットではない。怖いのは家族、一族。そのがんじがらめで逃れることができない関係性。それも、かなり絶望的な。

この映画を観るんだたら、ドルビーサラウンドシステムがしっかりした劇場がお勧め。それも、出来ることならスピーカーの位置を把握して、前後左右から均等に音が聞こえてくることが理想。

なんでかっていうと、音が怖いんですよ。それは「ドーン!!!」とか、いかにもって感じで大きな音で脅すのではなく、どこからともなく聞こえてくる、衣擦れや息遣いみたいな、かすかな音が怖い。もーねー、トラウマレベルですわ。

だって、映画を観終わって、帰宅してからも、不愉快なゾワゾワ感が続いているんですもん。妙に細かい音に敏感になってしまっているし。これが、今回の映画体験の醍醐味っていうか、恐ろしさなんじゃないかな。

役者さんの演技はもちろん、照明や音響効果も素晴らしく、今まで体験したことがない、でも、どこかで体験したことがあるような気がする恐怖を愉しめました。

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