処理能力がダウン気味な週末

日曜日は昼前から外出するので、少しでも作業を進めておいた方が良いのだけど、WEB系の原稿を1本仕上げて納品したところで、空気が抜けたみたいにヤル気が湧いてこない。
洗濯物を畳んだり、夕餉の下準備しても、気分転換にならないので、諦めて夕方までインプットの時間にすることにした。

そんなわけで、昨年の9月くらいにWOWOWで録画しといた映画『ルック・オブ・サイレンス』を観た。ジョシュア・オッペンハイマー監督の『アクト・オブ・キリング』もインドネシアの大虐殺事件に迫る衝撃作だったけど、同監督の続編となる今作がさらに胸に迫ってくるのは、現地人である被害者の弟さんを巻き込んでいるから。これにより、画面には被害者と加害者が対峙することになり、なんとも居心地の悪い、嫌な汗が吹き出てきそうな映像空間を見せつけられる。
弟さんは今作後、平穏にあの村で暮らしていけるのだろうか、と心配になってしまう。
罪を忘れる、覆い隠そうとするのは、加害者だけでなく、被害者の胸のうちにある。そこを、敢えて傷口を再びえぐるような行為として、カメラと言葉が迫っていく。
ふと、目を現実に向けると、ここだって大丈夫とは言えないんじゃないか。ひとつ間違えば、あの村と同じことが起きるのでないか、なんて胸騒ぎがしてしまう。


ルック・オブ・サイレンス DVD

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