インプットする日も必要

午前中に洗濯や買い物など家事を済ませ、昼過ぎに西鉄で天神へ。青空が見えるものの湿度が高くて、大濠公園を目指して30分ほど歩いたら、手ぬぐいが汗でぐっしょり。
公園の南西側のはしっこの位置になるのだろうか、福岡市美術館で「肉筆浮世絵の世界」を鑑賞。想像していたより、保存状態の良い作品が多く、筆使い、色使いに見入ってしまった。特に4時間で描き上げたと言われている、河鍋暁斎の巨大な「新富座妖怪引幕」は圧巻。どこか稀勢の里に似ている、懐月堂安度の美人図も良かった。特設の春画展示室をうっかり見落として、会場から出てしまったのだが、困った顔をしていたのだろうか、受付の方がもう一度入場させてくれた。


美術館を出ると大濠公園を散策して、再び徒歩で天神方面へ。早めの夕餉ついでにビールを飲みつつ、足の疲れを癒やしたら、お次はイムズホールの「柳家小三治独演会」へ。寄席で小三治さんに当たった記憶はないから、たぶん生で観るのは初めて。演目は「付き馬」と「粗忽長屋」だったけど、驚いたのはマクラの長いのなんの。『ま・く・ら』って本も出されてるくらいですから、そりゃあそうなんでしょうけど、まー、噺より長いんだもの。とぼけた間が味があるというか、面白かったですけどね。あと、「粗忽長屋」で主人公の表現を抑えめにして、相手する役人などの反応で粗忽ぶりを感じさせるってのに膝を打った。


小三治さんのマクラについて、リンク →「「落語家」にこだわる立川談志と「噺家」柳家小三治の違い

もひとつ ま・く・ら (講談社文庫)

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