光と波の音と赦しの映画

映画サービスデーだったので、自転車でTジョイシネマへ。是枝裕和監督の『海街diary』を観る。原作は吉田秋生の鎌倉あたりを舞台にした同タイトルの漫画。
何度か散策して、大好きになった鎌倉から湘南にかけての風景がスクリーンに溢れ、郷愁とはちょっと違った懐かしさを感じた。
印象に残ったのは、光と波の音と赦しについて。画面が白くハレーションするほどの太陽光は人間の生命力、鎌倉の砂浜に寄せては返す波の音は人々の寄り添いのイメージを感じた。赦しについては、ちょいと中途半端で、もやっとしたかな。欧米や韓国映画にある贖罪は、キリスト教がベースにあるから、「嗚呼、そういうもんかな』っていう、ボンヤリしながらも納得するところがあるけど、宗教色が薄い世界だと、人の死がその役割を受け持つ。ただ、それが家族関係には通じるのだけど、長女の恋愛問題については及んでこないので、処理できていなかった感じ。迷いながらも前に進む次女、見守り、受け入れる愛を内包している三女の方に「強さ」をを感じてしまう。不器用さも長女の魅力なのかもしれないけど。

映画とは関係ないのだけど、サービスデーの先日にネット予約用サイトがサーバダウンしてるってのは、いかがなものだろうなあ…。