ノロ襲撃
いつもの時間に起床したものの、奥さまの様子がおかしい。聞くと、目が覚めた途端、吐き気がしてトイレに駆け込んで吐瀉したらしい。顔色が悪いので熱を計ってみると37度超えている。
こりゃ駄目だと、嫌がる彼女を説得して会社を休ませ(この人は自分がいないと職場が回らないのでは症なので…)、少し休んでから近所の胃腸内科に行かせる。
結果、ノロウイルスにやられてました。週末はずっと一緒にいて、同じものを食べていたのに、なんで彼女だけって思ったけど、一昨日、酒蔵のイベントで食べた焼き牡蠣のうち、彼女が食べた分にノロウイルスがいたんじゃないかってこと。
たしかに、殻のまま焼いているから、市販で売っているように洗っていなさそうですもんね。美味しいけどリスクがあるんだな。それにしても運が悪い。いや、もしかしたら彼女以外にも被害にあった人がいるかもな。焼き牡蠣の屋台をを出店していたのは地元の居酒屋だったみたいだけど、大丈夫なのかね。
とりあえず、リンゴを摺り下ろして食べさせ、処方された薬を服用。脱水症にならないよう、蜂蜜と塩入りの白湯を飲ませて床でおとなしくさせておくことに。
僕はといえば、原稿を書いたあと、リビングで撮り溜めておいた落語をたっぷり鑑賞。映画だと「ドーン」とか「バーン」とか煩そうだもんね。
柳家喬太郎さんの番組で、桂小南治さんが「志ん朝師匠に『大工調べ』を習う機会があって、夢のようだった」という思い出話をしてて、習ったものの、自分では気付いていなかったけど、「お前さんは(春日部の)訛りが残っている」「この噺は江戸の言葉じゃなきゃあ演れない(江戸っ子らしい啖呵がクライマックスですからね)」「だから演ってくれるな」と言われたんだそうな。そこで小南治さんは『大工調べ』を封印したそうだが、「いつか(江戸の言葉をマスターしたら)演ってみたいんですけどね」と語っていた。お二人とも「噺」を大事にしている、いいエピソードだなあ。
ちょいと喋りに癖があって、取っつきにくいところもある小南治さんだけど、どんな『大工調べ』を演るのか愉しみだ。僕の耳にはとっくに江戸の言葉を操っているように聞こえるんですけどね。たぶん、違うんでしょうねえ。