散財
入稿作業のヤマを越え、午前中はボンヤリ。昼過ぎ、六本木へ。期間終了が迫っていたアンドレアス・グルスキー展を観に行く。写真というよりも抽象画やシュールレアリスム画みたいだったな。デジタル処理による見えているものの見せ方に凄みというか恐ろしさを感じた。特に「バンコク」というタイのチャオプラヤー川の水面を撮影した一連の作品に圧倒された。漆黒ような水面の奥に、なにか検討もつかないような人間の、いや自分の中のドロドロとした澱が、人には見せたくない悪意がうっすらと見え、今にも白日のもとに晒されてしまいそうな恐怖。ゾクゾクした。
六本木に来たついでにB誌編集部へ、渡しそびれた書類を持っていく。編集長のWさんから誌面変更に関していろいろ聞く。先行きはけっして明るくない。オリンピックが東京に決まり、エロ雑誌の終焉が早まってしまうようだ。ついでに元編集長のY君(そいや役付けなんになったんだろう)と与太話。五反田の情報をアレコレ。
夕方は五反田で酒場取材。安くて旨かった。なんか客筋に小難しい話をしたがるオッサンが多かったのだが、土地柄なのだろうか。違うか…。
念のため、下北沢で途中下車して、終電の時間まで飲む。帰る頃には財布がカラになっていた。
- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/05
- メディア: コミック
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