昨日観た映画、

ここのところ、偶然なのだけれど、血肉が飛び散る映画ばかり観ている。その延長上にこの2作品も入ってしまったことは、良かったのか悪かったのか、さて、今のところ分からない。



冷たい熱帯魚
ラジオやネットで見聴きしていた通り、最後まで救いのない作品だった。
騙し、殺し、犯し、殺し、怒り、殺す…、激しい人間の業を観客にぶつけてくる。ラストまで希望をイメージさせるシーンはほとんど見受けられない。
作品が与える刺激の向こうになにか見えたか? 僕は見えなかった。あえていえば「無情」か、あるいは「無慈悲」か…。


一夜明けて感じていることは、でんでんの演技に2時間近く付き合うのは辛かったってこと、疲れた。確かに怪演だった。そこらへんにいそうなオッサンの仮面を被った連続殺人犯は恐ろしい。でもねえ、そこらへんのオッサンのテンションの高い御託に付き合うのは疲れるんですよ。似たようなネタのコントを続けて観ているような疲労感だった。
そう、僕にとって本作は壮大なコントのようでしたよ。一人でDVDで観てたらゲラゲラ笑っていたかも。残虐なシーンはあえて軽く作っていたような気がするし、たぶん笑うトコロだったんじゃないか。




『ファーゴ』
これも騙し、奪い、殺し続ける作品。しかし、本作はラストでこれらの行為とは真逆の補い合う人間たちの営みが描かれる。

面白かったシーンは、犯人役のスティーヴ・ブシェミの特徴を女刑事がコールガール(?)から聴き出すシーンがあるのだけど、「変な顔」で片づけてしまうところ。確かに、そんな顔ではある。なはは。
女刑事で妊婦役のフランシス・マクドーマンドも良かった。特に口元(というか顎周りか、)の動きが僕を不安にさせた。彼女の怒りとか恨みとかを表に出さない、職務を淡々とこなす平坦な表情が、街道沿いに立つ大きなポール・バニアンの像とともに、作品全体に漂う嘘臭さを際立たせていた。


ファーゴ [DVD] ファーゴ [DVD]