JR東日本の架線切断事故

午前7時55分ごろ、さいたま市JR宇都宮線大宮−さいたま新都心駅間で架線が切れ、停電。同線の上野(東京都台東区)−宇都宮駅(宇都宮市)間や高崎線の上野−高崎駅(群馬県高崎市)間、京浜東北線湘南新宿ラインの全線の計4線で運転を見合わせた。
運転再開は同日午後1過ぎにずれ込み、都心に向かう通勤、通学客ら約18500043万人に影響が出た。最終的に162本が運休、本が最大で約5時間半遅れ、駅間に6本の電車が立ち往生した。
立ち往生した6本のうち、4本の乗客1万6000人を線路に降ろし、駅員が誘導して最寄りの駅まで歩いて移動させた。徒歩の乗客を安全に誘導するため、京浜東北線も一時、運転を見合わせた。
同社は22日、高崎線の運転士(48)が停止位置を誤ったため、ショートによる火花で架線が溶け、切れたと発表した。運転士は「赤信号に気を取られた。(停止してはいけない位置なのは)知っていたが、意識が抜けてしまった」と話しているという。