悪ふざけのような見せ方が巧妙で批判の目が鋭い映画「NOPE」を観た
奥さまと自転車に乗ってTジョイ久留米へ。ジョーダン・ピール監督の新作「NOPE」を観る。これまでの2作品はホラー仕立てだったけど、今回はSFパニックっぽい作品。
スカしたような笑わせ方をしつつ、ゾッとするような人間の本質の描き、映画へのオマージュと批判がアチコチに織り込まれていた。ざっくり説明すれば、「未知との遭遇」かと思っていたら、「ジョーズ」みたいになっていた、って感じ。
見る側と見られる側、撮る側と撮られる側、笑う側と笑われる側。これは映画という枠だけでない、僕たちが生きる世界での対比とイロニーの構図なんだと思う。ガッツリとホラーを期待しいた奥さまは、ちょいと食い足りなかったみたいだけど、僕は面白かったし、愉しかったなぁ。
重厚なオーケストラとコーラスによる音楽も効果的で良かった。あと、何が1番驚いたって、アメリカの田舎町に住む主人公たちが、自宅のテーブルでキリンの一番搾りの350ml缶を飲んでいたこと。
晩飯後は、チャリティー番組でドラマがお休みになっていたので、Netflixで韓国のホラー映画「コンジアム」(原題:곤지암)を観る。
CNNの「世界七大禁断の地」のひとつに選出された、“韓国最恐の心霊スポット”といわれる京畿道広州市に実在するコンジアム精神病院跡を舞台に、YouTuberの若者たちの災難を描かれている。
前半でヤラセなのかガチなのかと疑わせおいて、後半の20分でガッツリと心霊ホラーで攻めまくる。コンパクトにまとまっていて面白かった。