力士たちの息遣いが聞こえる静寂の大相撲中継

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、史上初の無観客で開催することになった、大相撲春場所が始まった。

ガランとした館内を引きのカメラが映し出すと、なんだか別世界のような不思議な光景。そこに力士が土俵入りすると、普段なら観客の歓声にかき消されていた、所作の音や息遣いが聞こえてきて新鮮。

特に横綱土俵入りのときの「しゅー」と息を吐く音は、そうか、相撲は神事だったのかと思わせる神聖さを感じた。

取組内容は、観客がいないため、力士たちの戸惑いがとって分かる。歓声に後押しされながら気合の入れていくタイプの力士は、時間いっぱいになっても、どこか居心地が悪そうだ。

とにかく初日は無事に終わった。でも、15日間、誰も感染しないまま終わることは、とても難しいことなのだろう。とにかく僕はテレビの前で彼らのいろんな戦いを見守るしかない。

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