コンビニからエロ本が消える日

大手コンビニ各社が成人向け雑誌、いわゆるエロ本の販売を取りやめることを決めたと報じられた。女性や子供、訪日外国人らに配慮ってことだけど、女性と子供が対象だったら、とっくに取りやめているわけで、これって明らかにオリンピックで来日する外国人を意識したことだろう。

2013年9月、2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決まったとき、某エロ雑誌編集部で「開催前にコンビニでエロ本が売られなくなるだろう」と話していた。当時、コンビニ系エロ雑誌の締め付けが日々厳しくなっていて、セーラー制服を使用しない(AVの画撮を掲載するとき、衣装のセーラー服の白線を消す、なんてこともやってました)など規制が増え、“レイプ”などハードな表現を使わないなどとソフト化。当然、販売数が落ちていくばかりだったから、そこで息の根を止められるだろうと。

しかし、僕たちの考えは甘く、それよりももっと前にコンビニ系エロ雑誌の休刊が相次ぎ、死屍累々。それに伴い、僕の紙媒体の仕事が減っていった。

エロ雑誌ってソフトなコンビニ系と、マニアックだったりハードだったりする書店系がある。後者がいわゆる成人向け雑誌として分類され、コンビニ出入り禁止を意味する、表紙に黄色いマークが付けられているやつですね。

コンビニによっては(地方だったりロードサイドだったり)、黄色いマーク付きの雑誌も取り扱っていたんで、線引は難しいけど、今回の報道はこれらすべてをザックリとまとめて「成人向け雑誌」と表現しているんでしょうね。

地方では個人経営の書店は壊滅で、ネットを使えなければエロ雑誌を手に入れることは困難になるだろう。以前、60代の男性から人妻系エロ本の読者ハガキで、田舎の農家暮らしなので、近所に知られないため、隣町の書店まで買いに行っていると書いてあった。あの人は今でも好みのエロ雑誌を買えているだろうか。


本日の業務は原稿を1本仕上げて、次の原稿の準備。

 

「コンビニで成人誌取り扱い中止 8月末からセブン、ローソンで」(毎日新聞)

コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパンとローソンは21日、8月末までに成人向け雑誌の販売を原則取りやめると明らかにした。女性や子ども、訪日外国人らに配慮した。
対象は、都道府県が条例で18歳未満への販売や閲覧を禁止するなどした雑誌。過激な表紙への嫌悪感や「子どもの目に触れないようにしてほしい」といった女性客の要望に配慮した。訪日外国人が増えるラグビー・ワールドカップ東京五輪パラリンピックを前にイメージ低下を防ぐ狙いもある。
成人誌を販売しているのはセブンが約1万5000店、ローソンは約1万店。コンビニ納品を担う出版取次との契約もあるため、半年の期間をおいて8月末分から納品がなくなる見通し。売り上げは年々低迷しているという。
他のコンビニでは、ミニストップが昨年から全店で販売を中止している。ファミリーマートは直営店で既に販売を中止。フランチャイズ加盟店ではオーナーの判断に委ねているが、全店舗の1割にあたる約2000店で既に取り扱いをやめている。