雲ひとつない晴天の朝と、鬱と、アル中と、訃報と、

洗濯物をベランダに干すとき空を見上げたら、雲ひとつない青空。ああ、こういうのが小春日和っていうのかな、なんて思ってみたり。


昨日の午前中、原稿を書く手を止めて、TwitterのTLを覗いたら、コラムニストの勝谷誠彦さんの訃報が目に入る。肝臓を病んで入院されていたのだけど、持ちこたえることはできなかったか。残念。

それから一夜明け、手元にある勝谷さんの著作『色街を呑む!―日本列島やりつくし紀行』をパラパラと読み返していたら、いろいろ思いが巡ってきたので、ちょっと書き残しておこう。

勝谷さんの名前をよく聴くようになったのは、TBSラジオ『ストリーム』のラジオコラムだった。荒っぽくはあったが語りの切り口が鋭く、毎週愉しみに聴いていた。また、WEBで公開されていた『勝谷誠彦の××な日々。』も、有料配信メールに移行するまで読んでいた。もう、10年以上前のことか。

そして、3年前だったか、週刊誌の自身の連載で、鬱病であることを告白されていた。それからアルコール中毒に。まあ、若い頃から酒は飲まれていたらしいが、絵に描いたようような心と身体の壊しっぷりではないか。同じくフリーランスとして働くものとしては他人事ではない。

幸いなことに、僕はストレスが溜まる方ではないし、怒っても寝れば忘れてしまう方なので、心の病気になる可能性は低いかな、なんて勝手に思っている。でも、この先のことを考えるとため息が出てしまうし、ひょんなことから涙ぐんだりするので、それなりの「鬱」へのスイッチは内蔵しているのだろう。


空はいやになるほど青いし、ビールも焼酎も美味しい。たまに穴ボコにストンと落ちたように気持ちになってしまうけど、まだまだ、お愉しみはこれからだ。

作業は原稿をレギュラー分の1本、年末年始分を1本仕上げて納品。

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