映画『この世界の片隅に』を観て体験したことなど、
いつもより早めにお弁当を作り、身支度を済ませたら奥さまより早く家を出て西鉄で天神へ。キャナルシティまで歩き、朝一番の回で映画『この世界の片隅に』を観る。ネットのニュースなどで、東京や大阪では上映館が少ないこと、口コミで評判が広がっていることから、立ち見が出るほどの盛況だと見かけていたけど、福岡ではガラガラだし、パンフレットは品切れで再入荷の目処はなし。客が入れば上映期間が伸びたり、上映館が増えるかもしれないのに、福岡でが難しいのかしらん……
んで、感想ですが、もーねー、開始1分足らずで心を鷲掴みにされましたよ。世の中の全てには価値があることを教えられましたよ。大事なものを奪われる悲惨さを思い知りましたよ。終盤に差し掛かったとき、終わらなければいいのに、もっと主人公のずすさんと一緒にいたいと思いましたよ。涙を流そうと思えば、どこでもホロホロと泣けたと思うけど、グッとこらえることで胸に迫る何かがありましたよ。こんな映画体験、初めてですよ。
僕が観た回はバリアフリーの字幕スーパー付きで、最初は映像に集中できないな、なんて感じていたけど、字幕で台詞だけでなく、効果音の説明、挿入歌の歌詞を確認できるので、目と耳から入る情報量は多かったような気がする。虫の音、風の音、街の喧騒とかも、ね。
また観たいな。それまでに何度も頭の中で繰り返し思いかえし、牛みたいに反芻したい。
客層は中年以上が多めだったけど、若者にも観て欲しいな。『君の名は』の客層が少し流れて来ないかしらん。
映画の後は春吉あたりを散歩して、三越のGAPで特売になっていたジャケットを購入して、先日、酒ブログで紹介した角打ちで軽く昼酒を愉しんだ。