博多の落語まつりならではの顔ぶれの噺を堪能する


タオル類を洗濯して、来週の原稿書きの下準備して、昼飯を済ませたら西鉄で天神へ。そこから歩いてキャナルシティへ行き、GAPでジャケットを試着しようとしたら、入荷してなくてガックリ。並んでいるアイテムの中でジャケット類はちょっとしかなくて、売る気ないのかって嘆いてみたり。店員さんに訊いたら、年内に入るかも、なんて言っていたけど、その頃はもっと厚手のジャケットを着てるだろうしなあ……
しょうがないのでキャナルシティ内のポケストを巡ってボールを集めたり、昼酒しようと思って入った24時間営業の飯屋が、実は11〜16時はランチメニューのみでガッカリしたり。
そして16時半から、お目当ての「第十回 博多・天神落語まつり」の『江戸・東京 四天王を偲ぶ会』を観る。四天王っていうのは、古今亭志ん朝春風亭柳朝三遊亭円楽立川談志で、彼らが戦後の落語会で二つ目として活躍していた頃、そう呼ばれていたそうです。のちに柳朝さんが早くに亡くなっているので、代わりに円蔵(月の家円鏡)さんが入ることもあります。
4日間で32の番組があって、そこから一つを選ぶのに凄く悩んだのだけど、三遊亭王楽、春風亭一之輔古今亭志ん輔三遊亭円楽春風亭正朝立川談春という、関東の落語会でもなかなか見られそうにない顔ぶれが揃う番組にしてみた。
せっかくの「偲ぶ会」って企画なのに、一之輔と志ん輔がマクラで師匠の「し」の字も触れてなかったんで、プロデューサーの円楽に呆れられていたけど、円楽の談志の真似語り、正朝の談志が柳朝のことをヒドく嫌われていたってネタからの、柳朝の葬儀にいきなりやって来た談志の様子、そんで、それを受けてからの談春の談志ネタ。トリを務める談春の噺は、落語界でもほとんど談志しかやっていなかったという「人情八百屋」と、江戸訛たっぷりの東京の落語を堪能できた。
江戸訛といえば、はたして博多の人にちゃあんを聞き取られ、理解されているのか心配だったけど、どうなんでしょうね。あと、浅草近辺の地名とか、距離感なんかも、なんも説明ないしね。
落語後は中洲の飲めるラーメン屋で、胡麻カンパチと焼き鳥でビールのそば焼酎の水割りを飲んで、ラーメンは食べずに久留米に戻り、念のため駅前の角打ちで飲んで締めた。
11月とは思えない、汗ばむほど暖かな秋晴れの一日だったな。