朝から晩までお愉しみだらけの1日

朝早くから西鉄電車大橋駅へ。小郡を越えたあたりから空模様が曇天から雪に変わり。車窓の風景が真っ白に変わって驚いた。幸い、大橋駅あたりは雪が熄んでいて、歩いてJR竹下駅方面へ。線路の向こう側のアサヒビール博多工場を目指した。メルマガで欧州のビールを試飲できる工場見学の企画を知り、さっそく応募してみたんです。アサヒビールはお気に入りのヒューガルデンホワイトやバスペールエールを扱っていますからね。

10時半からビールの歴史、種類などを映像を見ながら説明を受け、実際に工場を見学。日曜日なので稼働していなかったのが残念だけど、ホップや大麦に実際に触れたり、匂いを嗅いだり、味を試したり出来て面白かった。

最後は試飲用のスペースでビールの小瓶を、小さなプラカップに分けあって試飲。レーベンブロイヒューガルデンホワイト、バスペールエールの順で飲んでいったのだけど。ちゃあんと、おつまみのスナック菓子までついていて、気が利いている。

欧州ビールの味を試したら、今度はアサヒビールを試飲。一人3杯までなのでプレミアムドライ、黒、スーパードライの順で飲んだのだけど、スーパードライってこんなに美味しかったのってくらい、いつも飲んでいるのと違っていて驚いた。さすが新鮮なビールは美味しいんですねえ。昼酒をたっぷり無料で愉しませてもらったので、お土産売り場でバヤリースの可愛いグラスを買った。


JRで一駅、博多に移動すると、昼飯は駅ビールのラーメン横丁で醤油味の支那そば。地元の醤油メーカーとコラボしているので、スープが案の定、甘い。平打ち麺は美味しかったけど、チャーシュウがちょいと豚臭かったかな。

西鉄の100円バスで天神へ移動すると、大名あたりをブラブラ歩く。開店当初は行列が長くて入るのを諦めた雑貨屋や、オシャレで価格も魅力的な欧風の家具屋などを覗いた。


夕方はKBCシネマまで歩き、キム・ギドク監督の映画『殺されたミンジュ』を観る。ギドク監督は映画をどこまで神へ近づけようとするのだろう。目を背けたくなる暴力シーンはあいかわらずだけど、登場する人物はどちらかといえば社会的な弱者で、観客に現実を突きつけるリアリティを含んでいる。ただ、奥さまも含め、他の観客の反応はイマイチだったみたい。


映画館を出ると、夜の親富孝通りを歩き、イタ飯風の酒場に入ってみる。発泡ワインがお安く飲めるうえに、食べ物をリーズナブルで、奥さまは先日から食べたいと言っていた、ホタテのバターソテーがあったので喜んでいた。お通しの野菜スティックがお代わりできたのも良かったな。

朝から夜9時くらいまで、たっぷり遊んだ日曜日だった。



最後まで観ても「なぜミンジュは殺されなければならなかったのか?」わからなかったのだけど、帰宅してギドク監督のインタビュー記事を読んでみて、「ミンジュ」は「民主」のハングル読みで、つまり「ミンジュの死」は「民主主義の死」、民主主義の“後退”や“崩壊”のメタファーだったようで、「なぜ殺されたのか」は主題から漏れているようだ。