映画サービスデーだから作業の合間に時間を惜しんで

時計をチラ見しつつ、ニュースサイトの原稿書き。内容は軽めなのだけど、データが大量に必要なので、意外に時間がかかってしまう。
バスの時間が来たら駅ビルのバスセンターへ向かい、映画館行きのバスに乗る。
今日は月初め、映画サービスデーなので『進撃の巨人』の後編を観ることにしていたのです。
全編は原作をベースにしていたけど、後編はほとんどオリジナルに近い。そりゃ、原作原理主義のファンに叩かれるのはしょうがないのかもな。(続きはネタバレになるので文末へ)

映画館から戻ると、ちょいと昼寝して作業の続き。夕餉の支度する前に納品。






さて、映画の感想ですが、まず、観るにあたって、前編を観た者として、脚本の町山さんの言葉をラジオで聴いている者として、責任を取らねばいかぬ、と思っていました。
そんで、本編が始まると、原作のベースがない分、ちょいと内容が軽く観えてしまってましたね。時間も1時間半と短めだし、どう決着を付けるのかとヒヤヒヤしてたけど、あの白い部屋から、まったく原作とは違う世界に突入。懐かしの名曲、Skeeter Davisの『The end of the world』が流れたあたりで、はははー、壁でこの曲ですか、と村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を思い浮かべてしまうわけです。そうなると、主人公たちと巨人との戦いうんぬんより、この世界はなんなのか、というコトに気が行ってしまい、あーやこーやしているうちに、ミカサがエレンはアダムとイブよろしく壁の上に立ち、外を眺めていました。
そこには争いで荒れ果てた東京。まるで、本当の物語はココから始まるんだよっていうラストでしたね。
ただし、エンドロールのラスト。あの仕掛けは、素直に映画を観ていた人の作品に感じた世界観を矮小化させてしまうんでは、なんて心配してしまいました。

たしかに、絶賛するような作品ではないし、1800円払う価値があるかと訊かれたら首を傾げるかもしれない。でもね、ちゃあんと、これからの僕の生活の中でいつしかリフレインしていそうな作品ではありました。