ビデ倫に捜査が入ることの矛盾、

>>毎日新聞ビデ倫:「修整審査不十分」と警視庁が捜索

アダルトDVDの画像修整審査が不十分だったとして警視庁保安課は23日、わいせつ物頒布ほう助の疑いで東京・中央区の「日本ビデオ倫理協会」(ビデ倫)などを家宅捜索した。ビデ倫が同容疑で強制捜査を受けるのは初。過激化する一方のAV作品に対する厳しい“ダメ出し”といえそうだ。
警視庁保安課はわいせつ物頒布ほう助の疑いでビデ倫を、わいせつ物頒布の疑いで同協会会員の都内のDVD制作会社数社を、それぞれ家宅捜索した。同課は今後、関係者を事情聴取するとともに押収した資料を分析し、審査方法や基準などを詳しく調べる。

AV業界関係者によると、アダルトDVDは編集の際、メーカー側がわいせつな部分にモザイクをかけるなど画像処理を行い、同協会など、それぞれの審査機関が定める基準に従って審査を行う。わいせつ性が低いと判断された作品には、審査済みのシールが張られ市場に出回る仕組み。複数ある審査機関の中でも、ビデ倫は「最も厳しい基準を設けていた」という。
しかし、ここ数年、より過激な作品を求めるファンが増えたため、ビデ倫以外の審査機関に属する「インディーズ系」メーカーが台頭、ビデ倫系メーカーの売り上げは頭打ち状態となっていた。このため、同協会は昨秋に“規制緩和”を実施。これまでモザイクが必要だった「ヘア」や、モザイク消しの範囲を狭めるなど、新たな基準を導入するなどしていた。

じゃあ、あれかい。そのビデ倫よりも過激な修正をウリにしている、インディーズ系とは名ばかりの大手メーカーはスルーなの? 以前なら、全国のレンタル店て展開しているビデ倫、対して、マニアショップや通販で細々と商売いていたインディーズ系という、流通の規模の差があった。自主規制という名の下、お目こぼしというわけではないだろうが、マニアックなインディーズ系メーカーはビデ倫のような厳しいチェックを受けていなかった。しかし、マニア作品ではなく美少女単体系作品をメインにリリースする大手インディーズ(いや、セルメーカーと呼んだ方が適切かも)メーカーの躍進によって数年前からそのバランスは崩れ、売上数も他の審査を受けているインディーズ系がビデ倫系を凌駕している。その結果、というか生き残るために切羽詰まって審査基準をビデ倫は変えたわけだが、そんな状況でビデ倫を狙い撃ちするという警視庁の狙いが読めない。いろんな勘ぐりも浮かんでこないでもないが、業界内の声を拾ってからでないと、具体的にはまだ書けない。