博多でお愉しみをたっぷりと
昼過ぎまでに原稿を1本分仕上げて納品したら、西鉄に乗って天神へ。そして、100円巡回バスにのって博多駅へ。今日はJR九州ホールで、年に1度のお愉しみ、博多・天神落語まつりを観ることに。
駅前はクリスマスの電飾の設置作業が始まっていて、もうそんな季節かと眺めたけど、なんだか違和感。なんと、ラグビーワールドカップのファンゾーンが撤去されているのだ。
まだ、3位決定戦と決勝が残っているのに、それはないでしょ! 今度はいつ日本で開催するか分からないくらい、貴重なイベントなのに……。落語の後はここでパブリックビューイングできるって目論んでいたので、残念無念。
落語は最初の桂宮治さんから、桂文治さん、三遊亭小遊三さん。中休みを挟んで、瀧川鯉昇さんという落語芸術協会の曲者が並び、トリの立川志の輔さんへ。
前半の3人は生で観るのは初めだったけど、宮治さんは早口なのにすっと言葉が入ってくる巧みな話術で「親子酒」。文治さんはしつこいくらい枕でくすぐってきて、鹿児島弁バージョンの「金明竹」。小遊三さんは髪結のお崎さんのキャラにひねりを加えた「厩火事」。
そして、大好きな鯉昇さんは新作落語ですかってくらい珍解釈の「千早振る」。久しぶりの志の輔さんは宿屋の亭主のキャラがすばらしく立った「抜け雀」と、たっぷり愉しめましたよ。
落語のあとはラグビーを諦めて(録画はしてある)、筑紫口の角打ちへ。5時開店を待って口開けで入る。コの字のカウンターとストレートのカウンターが並ぶ、角打ちってよか立ち飲み屋と思わせる大箱。自分で缶ビールを取り出してカウンターの場所を確保すると、お店のおねえさんがコップを出してくれる。
つまみをどうしようかと考えていたら、豆腐があるよと言われたので、それでお願いしますと注文。出てきたのは大ぶりの冷奴で、万能ねぎとゴマが薬味にのっている。豆腐は硬めの絹ごしで、醤油が甘くないのがありがたい。
缶ビールを1缶やっつけたあたりで、常連さんがそぞろにやってきて、あっという間に満員。賑やかな会話をツマミに、缶酎ハイ、偽ビール缶、お酒(千福)を冷やで2杯。角打ち用の真ん中に横ラインがが入った“灘扇”のコップが嬉しい。
すっかり良い気分になったので、バスセンター地下で締めのうどん。ゆるめの麺と出汁の効いた汁が上手い。いやー、満足満足。