娯楽でもあり、戒めでもあるのだろう、映画『ヘイル、シーザー!』を観た

昼間は半袖Tシャツでも汗ばむほどなのに、朝晩は肌寒くなってしまう、内陸地である久留米ならではの気候。あと、半月ほどで奥さまが暖房を欲し始めるのだろう。そういえば、その頃が久留米に引っ越して丸4年、5年目の生活が始まることになる。いやはや、あっという間ですわ。

夜、奥さまが風邪気味だと早めに床に入ったので、一人でWOWOWで録画しておいたコーエン兄弟の映画『ヘイル、シーザー!』(原題:Hail, Caesar!)を観た。1950年代のハリウッドを描いたコメディなんだけど、当時の映画業界の裏側、つまり、スキャンダルのもみ消し、テレビの台頭による危機感、雇用問題、共産主義者によるプロパガンダと、それに対する無謀な赤狩りなどが描かれていて、知らないと分からないことが、世の中には山ほどあると思い知らされる。

映画の前後の小山薫堂さんの言葉にもあったけど、“知らないことを知る”映画であり、矛盾してるかもだけど、そこもこの作品の面白さなのかもしれない。

ここのところ、サノスやケーブルと、ヒーロー映画のヴィランばかり観ていたジョシュ・ブローリンさんの渋い演技も良かったけど、ジョージ・クルーニーさんのダメ俳優っぷりと、スカーレット・ジョハンソンさんのビッチぶりも素敵。あと、ジョナ・ヒルさんが出てるだけで、ちょっと嬉しくなる。


作業は昨日の原稿を再推敲しつつ、もう1本分仕上げて、まとめて納品。


コーエン兄弟最新作/映画『ヘイル、シーザー!』予告編