昨日観た映画と今日観た映画、

昨日、
アウトレイジ
随分とリアルなヤクザ業界を描いた作品らしい、たしかにエグイ。ただ、「で、それで?」って感じでもあった。どうも僕は北野武の編集作業と相性が悪いのではないか。撮影の段階ではそれほど悪くなないような予感がするんだよなあ。初めて1本しっかり通して観た感想なんで、なんとも浅はかなのかもしれませんが、

八仙飯店之人肉饅頭
こちらも全編をしっかり通して観るのは初めての18年前の香港映画。当時、香港や台湾でブームだった、エグい惨殺を見せつける作品。本作が火付け役になったんじゃなかったけか。その後、素晴らしく劣化した続編が続々と作られていたし。台湾のレンタルビデオ屋のオバチャンに僕が主役であり殺人者であるアンソニー・ウォンに似ていると言われていたのも思い出。
で、感想はというと、さすが納得の出来具合だった。たしかにスプラッター好きな奥さんでさえも引いてしまう過剰な殺人シーンだったけど、構成が上手い。そして、徹底して観る者に不快感を残そうとする意識が素晴らしい。

I am Sam アイ・アム・サム
BS2でやっていたのを後半だけ観た。サントラに使われているビートルズの曲の訳詞がテロップで流れないと作品の魅力が半分も伝わらないんだろうな。ダコタ・ファニングが上手すぎ。ラストの落とし所は、まあ、それしかないんでしょうね、と納得。


今日、
ソウル・キッチン
渋谷「シネマライズ」にて映画の日割引1000円で鑑賞。とにかく出てくる男たちが間抜けばかりで素敵な作品。女たちはキュートだったな、いろんなタイプがいたけど。ドイツなジャンクなカルチャーは移民なしでは語れなくなっているみたい。主人公兄弟の故郷、ギリシャ(2人の両親は国に残っている)やトルコなどからのね。

(追記)
その男ヴァン・ダム
夜、BSジャパンで放送していたのを偶然観る。ジャン・クロード・ヴァン・ダムが郵便局強盗に巻き込まれてしまった自身の役、つまりヴァン・ダムがヴァン・ダムを演じる、2008年の作品。役をスティーブン・セガールに取られてしまったとか、衰えてしまったアクションスターの自虐ネタが過ぎるかもしれないが、間抜けでなかなか面白い。まさかジョン・ウー監督の「ハード・ターゲット」の思い出話が劇中で訊けるとは。確か、台北の映画館で観たよなあ。