自粛の空気が極まりつつあるようだ

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、いよいよ東京オリンピックが中止、もしくは延期される機運が高まってきた。あとはIOCがいつ通達を出すかだろう(マラソン会場の件もありますしね)。世界レベルのイベントだし、しょうがないことだとは思う。まあ、個人的には最初から他人事だったけど。

他国他域への渡航を制限したり、飲食店の休業を命じたり、さらに、外出禁止令まで出た国や州も出てきた。こちら久留米市でも公園に「飲食を伴う宴会等の自粛をお願いします」という看板が掲示されたそうだ。調べてみると、久留米市のサイトにも同様の告知頁がある。

どうやら、毎年、花見客で賑わう、桜が咲く大きめの公園が対象のようで、たしかに会社やサークル単位の大規模な花見はリスクが高そうなので、止めといたほうが良いのかもしれない。

でも、親子連れやカップルや友人の、ピクニックレベルの花見まで自粛を求めるようになるなら、これは納得できない。それは適正な自粛を言えるのだろうか? 体調が悪い人は参加しない、むやみに騒がないなど、普通にエチケットを守れば問題ないと思うのだけれど……

それでも、楽しそうにしている姿を見ただけで、気に食わないと思う人がいて、イチャモンをつけたり通報するかもしれない。それこそ(精神的)不衛生なんじゃなかろうか? とんだ日本式ムラ社会だ。

かつて、「不謹慎」の御旗のもと、昭和天皇崩御や東北大震災のときのように、世間の人々が率先して「楽しさ」を魔女狩りしていた、あの頃の空気感を嫌でも思い出してしまう。

いまのところですが、体調さえ問題なければ、奥さまとこじんまりとした近場の公園で、桜を眺めながらお酒を愉しみたいと思っています。僕の考えすぎだと良いんですけどね。