母の大学病院通いと映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
加齢性黄斑変性症を患っている老母の、月に一度の大学病院通いに付き添うべく、西鉄久留米駅の改札前で待ち合わせ。天気予報では曇天のち薄曇りなんて言っていたのに、駅についたとたん雨が降り出して、バスに乗り継いで病院に着く頃には本降りなっていた。
しかし、不幸中の幸いとはこのことで、今までになく診察の受付けがスムーズで、いつもより30分ほど早く、会計まで済んでしまう。おまけに弟が車で大牟田まで送ってくれたので、帰宅する老母の負担を減らすこともできた。
帰宅すると、醤油ラーメンを作って奥さまと昼飯を済ませ、午後の映画はバスで行かないといけないねぇ、なんて話していた。すると、これまた幸いなことに、気づいてみたら空が明るくなってきていて、雨も熄んでいた。
そんなわけで、やでうれしやと、奥さまと自転車に乗ってゆめタウンへ。Tジョイ久留米でクエンティン・タランティーノ監督の新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観た。
1969年、前年公開の『ローズマリーの赤ちゃん』で名を馳せた、ロマン・ポランスキー監督の妻で新進女優のシャロン・テートが、カルト集団に襲撃され惨殺された事件をベースに、架空の西部劇俳優とスタントマンのコンビが繰り広げる、ハリウッドを舞台にした物語。
各所に映画愛というか、映画に対する優しさが溢れていて、タランティーノ監督ならではのエグいシーンで畳み込まれても、優しい気持ちでエンドロールを眺めることができた。
それにしても、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのツーショットのなんと華やかなことか。特にブラピはうだつが上がらないスタントマンを演じているのに、カッチョ良さを隠すことが出来ない。改めて惚れ直してしまいましたよ。
観ているうちに、すんげえ酔っぱらいたくなる映画でもありました。