壮大で切ない未来の物語を満喫、映画『ブレードランナー 2049』を観た

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晴天。掃除はルンバに任せ、自転車に乗って、奥さまとTジョイ久留米へ。一昨日、予習という名の記憶の修復をした、『ブレードランナー』の続編となる『ブレードランナー 2049』を観た。
3時間近い長尺で、途中でダレるかな、なんて心配してたけど、そんなのまったく気にすることなく、切ないラストシーンまで、のめり込んで愉しめた。満足度の高かったですよ、僕はね。
確かに『ブレードランナー』の記憶があった方が、ちょいちょい引用される台詞やシーンがあるので、より楽しめると思うけど、観ていなくても十分に一本の映画として面白いと思う。
現実と虚構の区別がつかなくなっていく、P・K・ディック独自の世界観もしっかりあったし、「なるほど、そういう未来を見せますか!」と、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の仕掛けに感心しまくり。
こんなに素晴らしい映画が、世界レベルで不入りらしけど、なんとも残念な話だ。
公開前から関係者や熱烈ファンが煽りすぎて、観客のハードルが上がってしまったり、予告編の情報量が少なくて『ブレードランナー』を観ていない若いSF映画ファンの興味を刺激できなかったのが失敗だったのかな。
ブレードランナー』のダリル・ハンナさんを彷彿とさせる、シルヴィア・フークスさんの格闘アクションとか、日本人好みな可愛さのアナ・デ・アルマスさんをもっと前面に出せばよかったのにね。先日の公開前のイベントにせっかく2人も来てくれたのに、誰? って雰囲気は否めなかったもの。
そういえば、この2人を含め、本作の世界を動かしているのは女性ばかりで、ライアン・ゴズリングさんを筆頭に、男たちは使い走りっぽいのが印象的だった。
あまり難しいことないですから。壮大な未来の世界で繰り広げられる激しいアクション、切ない愛、ある意味など、オーソドックスなSF映画です。もちろん、それだけじゃなくて、いろんな深読みもできて、語りたくなる映画でもある。
僕も奥さまと、事あるごとに本作のいろんなシーンを思い出しては、語り合えそうです。


映画から戻ったら、奥さまは美容院へ、僕は原稿書き。1本分仕上げて納品。


【Full】 映画『ブレードランナー 2049』来日記者会見:Blade Runner 2049 Japan press conference