「孤独は、前提でしょう」と谷川俊太郎さんは言った

「孤独は、前提でしょう」


たしか、糸井重里さんのツイートで見かけたんだっけな。数年前、詩人の谷川俊太郎さんがラジオで言われたらしい。
久留米で生活していると、ふと疎外感というか、孤独感にかられることがある。気のおけない友人がいないから。酒場での盛り上がりについていけないから。共通の話題がないから。ひとりぼっち具合を噛みしめることがある。
いや、久留米だけでない、東京にいたときも、いたるとことで、例えば渋谷のガード下の焼き鳥屋、浅草橋のモツ焼き屋、それどころか、馴染みの下北沢のバーでも感じたことはある。その場の空間からストンと自分だけが抜け落ちたような感覚だった。
そうなんですよ、いつだって孤独感は僕に寄り添っていて、前提としてあるんです。それを谷川さんの言葉によって、忘れた頃に思い出さされる。


孤独とは、自分を苦しめるものであるけど、支えているものでもある。孤独こそが僕がここに立っている支柱だ。
なんてことを、すっかり日が沈むのが早くなった池町川沿いを歩きながら考えたのでした。


作業は編プロから請けた紙媒体の作業。夕方、追加分を発注したいと電話があって、明日も働くことになった。明日は雨だっけな。