20年ぶりの痛みにおびえる

朝、目覚めると、ミゾオチの右あたりに違和感。キリリとした痛みがあって、20年前の記憶が蘇る。

それは、僕が人生で唯一、救急車を呼んだ痛みで、新代田駅の近くに住んでいたときのこと。近くの定食屋で晩飯にカツ丼を食べたあと、自宅で大食い番組を見ていたときだった。

急にお腹が痛くなり、とりあえず胃薬を服用しても、何も変わらないどころか、苦しくなっていくばかり。胃の中のものを吐きつくし、出てくるのは黄色い液体だった。

そして、最後は、狂わんばかりの痛みになったので119に電話。救急車が到着しても受け入れてくれる病院が見つからず、しばらくしてから、世田谷の某医院の個室なら開いているとのこと。費用が多くかかりそうだったけど、痛くてそれどころではなく、急いで運んでもらった。

しかし、医者が診ても痛みの原因は分からず、点滴を打って、寝るだけ。夜中になっても苦しくて悶絶していたので、周りの迷惑を考えれば個室に入って良かったのかも。

その後、再び激痛に襲われたのは、東京医大で別の病気を診てもらうために待っていたときのこと。このときは、さすが大学病院って感じで、車椅子に乗せられると、CTやエコーなど、いろんな検査に回され、胆石であることが分かった。技師さんの、お腹に余計な肉がついているから、今まで分かりにくかったかもですねー、なんて冗談が身にしみたっけ。

その後、胆石は尿管結石みたいに、自然に外に出るものではなく、胆のうごと手術で切り取らないといけないとか、胆汁をスムースに流すための薬を服用するとか告げられ、コレステロールが多い食事を控えるよう指導を受け、その手の料理のイラストが載ったペーパーをもらったり。

薬を服用していたのは1か月くらい。別件で手術と入院して酒を強制的に抜いたり、食生活に気を使ったりで、胆石の痛みに悩まされることがなくなった。

その痛みが20年ぶりに戻ってきたのだ。いやー、ビビった。昨晩食べた馬レヴァ刺が悪かったのかしら? それ以前に休肝日が少なかったかしら? とりあえず、ウコン入りしじみエキスの錠剤と、ビタミンBをいつもの倍、服用してみた。もちろん、お酒も抜きましたよ。