世田谷を離れた日に独りで飲む
夜、散歩ついでに一番街の立ち飲み屋へ。独りで黒ホッピーを啜りながら、iPhoneのKindleアプリで「旧約聖書」を読む。創世記は岩波文庫で持っているのだけど、先日、Amazonでお安くなっていたので、続編とともに初めてまるっと一冊購入したもの。
文章が岩波版よりも平易で、頭に入ってきやすい。あらためて冒頭から読むと、カインとアベルのあたりから、軽く映画1本分になるくらいドラマチックになり、神というのはなんと残酷なのかと震えてしまう。
お口直しにhontoアプリでカート・ヴォネガットJr.の「プレイヤーズピアノ」を読んで、ふと気付くと、僕以外のテーブルが盛り上がっていて、“ポツン”という音が胸に響いた。
まぁ、酒場で孤独を感じるのは、久留米に引っ越してくる前からあること。でも、下北沢をうろついていたときのような、気安い友だちがいないってのは、こういうときに改めて思い知るのだな。
そういえば、今日は奥さまとともに世田谷を離れた日。明日で久留米に引っ越してきて丸8年になる。