1ドル150円でも不安ではなかった時代を生きていたけど
夕方、原稿の仕上げをしていると、ラジオから速報で1ドル150円の安値を超えたと伝えていた。135円になったころからザワザワし始めてたけど、まさか、そのままズルズルと下がり続けるとは、政府と日銀の無策ぶりに呆れる。
150円に下落したのは約32年ぶりなんだそうで、僕が26歳で1990年ってことか。その頃は円安って感覚はなかったし、バブルは弾けていたものの、身近の環境ではお金が回っていた気がする。収入が右肩上がりで増えてましたしね。
今思うと、輸入品は高かった。でも、電気やガスが高かったという記憶がない。30年間でこの国の経済環境と感覚が変わったってことなんだろう。あの頃には感じなかった不安は、当時の僕が鈍感だったせいだけじゃないはず。
なんというか、生活の足元の地盤がグズグズに緩んできている。地盤とは、この国のシステムそのものだんだろう。