怪しい雲行きのなか、自転車で映画「ベイビー・ブローカー」を観に行く

午前中のうちに、僕が洗濯とルンバの掃除の見守り、スーパーへの買い物。奥さまがお風呂とトイレの掃除を済ませ、昼飯は初物のトウモロコシを蒸して食べる。皮がついたままレンジで5分チンすればいいと知ってから、ずいぶんと楽に食べられるようになったものだ。

んで、自転車でTジョイ久留米に行って、是枝裕和監督の新作「ベイビー・ブローカー」(原題・브로커、英題:Broker)を観に行く。

赤ちゃんポストに捨てられた子どもを横流しするブローカーと、子どもを捨てた若い母親、彼らを追う刑事たちの物語。それぞれが抱えた問題を繊細かつ描きすぎない程度に描き、歪な家族のカタチの誕生の予感を期待させるつつ、物語はクライマックスへ向かう。

子を捨てたソヨン役のイ・ジウンさんは、気の粗さの奥に芯の強い優しさを感じられる演技が素敵で、特に、高速鉄道の連結部あたりでの会話シーンが良かった。各キャラの物語が絡み合って展開していくわりに、ラストのカタルシスが弱かったけど、罪と罰、そして赦しという、人間の奥底の問題に刺さっていく作品だった。

冒頭、ソン・ガンホさん演じる主人公・サンヒョンが、必要なさそうなのに牧師の制服を着ていて、なんでだったんだろうとモヤモヤしていたけど、それがラストになってズンと響いてきた。

帰宅後、夕餉の支度をしつつ、届いたばかりの奥さまのiPhoneSE(第3世代)の設定を手伝った。

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